「2020年は金に注目せよ」 びっくり予想のウィーン氏=米テレビ
・「金は来年、面白い投資先に」
・NY金は1カ月半ぶり高値
米投資会社ブラックストーン・グループ副会長のバイロン・ウィーン氏による「2020年は金に注目せよ」とのコメントが24日、米国の金市場関係者の間で話題になった。米CNBCが同日、ウィーン氏のインタビューを伝えた。
ウィーン氏はウォール街のご意見番的存在で、1986年から年頭に発表している「びっくり10大予想」で知られる。
同氏は「金は来年、面白い投資先になる可能性がある」と述べた。金の予想に関するこれ以上の詳細は明らかにしていない。
同日のニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心の20年2月限は、中心限月として11月上旬以来ほぼ1カ月半ぶりの高値を付けた。終値は前日比16.1ドル(0.53%)高の1トロイオンス=1504.8ドル。場中の高値は1505.0ドル。
外国為替市場でドルがユーロやポンドなどに対して下落したことで、ドル建て金価格に割安感が生まれた。また、心理的節目の1500ドル超えがテクニカルな買いをもたらしたとみられる。
さらにはクリスマスを前に北朝鮮を巡る緊張感が高まったことも、安全資産とされる金を後押しした。
19年予想の結果は
ウィーン氏は前述の金に関する予想を20年の年頭に発表する10大予想に含める考えはないと述べている。19年の10大予想で金を取り上げており、2年連続で同様の予想は行わない方針という。
19年の予想では、金融相場の好調が貴金属相場の投資家の意欲をくじくことが見込まれ、米国などで株式相場が改善する一方、金は1000ドルまで下落すると述べていた。
ニューヨーク金先物(中心限月)は18年の取引を1281.3ドルで終了した後、19年に入り、米中対立や米利下げなどに支援され、同氏の予想と逆の方向に動いた。
特に年後半に入ってからの上昇は顕著で、9月4日に1566.20ドルと、中心限月ベースで13年4月11日の1568.10ドル以来、約6年5カ月ぶりの高値を付けた。
株式相場に関しては同氏の予想は的中した。一方、通常は株式と逆方向に動く金が、今年は株式と同方向に動いたことは興味深い。
同氏によるびっくり予想の定義は、平均的な投資家が発生確率を3分の1程とみるイベントで、同氏は5割以上と予想するものを指す。
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