テスラ株は2070ドルまで上昇も モルガンSが分析
・7日に新高値1429.50ドル
・EV/AVでIT企業との競争不可避との見方
7日の米株式市場で米電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TSLA>が最高値を更新した。2070ドルまでの株価上昇を予想するモルガン・スタンレーの分析などで買いが優勢となった。
テスラの終値は前日比18.28ドル(1.33%)高の1389.86ドル。終値で最高値を更新した。また、この日は1429.50ドルまで買われ、取引時間中の最高値も更新している。
モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は取引開始前に発表したリサーチノートで、テスラの目標株価について基本シナリオで740ドル、強気シナリオで2070ドルとした。従来予想はそれぞれ650ドルと1200ドルだった。
テスラが2日発表した2020年4~6月期のEV販売が堅調だったことで株価は動意づいた。同期の世界販売台数について、新型コロナウイルスの影響で前年同期比20%超の減少を市場は見込んでいたが、実際は5%減にとどまった。
テスラがEVにおけるリーダーであることに議論の余地はないが、4~6月期の弾力性により、今では財務面でもリスクがより低く、なおかつより強力な企業に見えるとジョナス氏は指摘した。
その上で、2070ドルの新たな強気見通しは、30年までの600万台の販売とEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)マージン20%の達成を前提にしていると述べた。
一方、同氏は懸念材料として、中国における利益の持続性や自動車業界のファンダメンタルズの悪さ、(アップルやグーグルなどの)十分な資本を持つハイテク企業とのEVや自律走行車(AV)での避けられぬ競争を指摘。しかし、市場はこれらについて20年後半に影響を及ぼす主要な要素とはみていないと述べた。
ジョナス氏はテスラの投資判断を6月に「アンダーウェート」に引き下げており、今回はそのまま維持した。
テスラは7日、時価総額が一時、トヨタ自動車とホンダの合計を上回った。1日にトヨタを超え自動車業界で首位になったばかりだった。
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