マクロミル、減損52億円計上 20年6月期は21億円の最終赤字
マクロミルの20年6月期連結決算は最終損益が21億円の赤字となった。営業利益は94.9%減の3億9600万円。海外事業セグメントに紐づくのれんについて、投資額の回収が見込めずに減損損失52億8000万円を計上した。
オンライン・マーケティング・リサーチ会社のマクロミル<3978>が31日発表した2020年6月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が21億円の赤字(前期は47億円の黒字)となった。営業利益は94.9%減の3億9600万円だった。海外事業セグメントに紐づくのれんについて、20年6月期の業績状況、および将来の収益性を考慮した結果、投資額の回収が見込めずに減損損失52億8000万円を計上した。
売上高に相当する収益は6.8%減の412億円だった。
20年6月期は新型コロナウイルスの感染拡大による負の影響を受けた。顧客企業のマーケティング活動のスケジュールや内容が急に変更されることにより、予定されていたリサーチ案件の延期や規模の縮小、中止といった影響が出ているとマクロミルは説明する。
また、事業環境の変化がマクロミルの業績に向かい風となるような状況を作り出していると指摘。欧州での個人情報保護規制(GDPR)の施行などの消費者保護の動きを受け、大手プラットフォーマーが個人情報の取扱いをより慎重に行う傾向にあり、顧客企業におけるデジタル広告の配信や運営に影響が出ていると明らかにした。
新型コロナの影響継続見込む
21年6月期は純利益が16億円、営業利益が前期比8.6倍の34億円、売上収益が前期比3.1%減の400億円を予想している。
20年6月期に減損を計上した反動で、21年6月期の純利益と営業利益は20年6月期に比べ大きく増加する見込みという。
新型コロナの感染拡大は収束に向けた道筋が明確に見えず、影響は21年6月期も当面の間、継続すると見込んでいる。世界的な規模でのコロナ感染拡大が継続するなか、顧客企業がマーケティング活動を見直しており、足元ではリサーチ案件の中止や延期が発生している。
具体的には、上期にコロナの影響が大きく残り、リサーチ案件の全体的な減少が続くことを想定している。下期からは主力であるオンライン・リサーチを中心に復調に転じると想定するが、オフライン・リサーチやグローバル・リサーチ案件においては、影響が続くと見込んでいる。
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