鳥貴族の20年7月期、赤字幅が拡大 コロナ禍での休業響き
焼鳥チェーン店を展開する鳥貴族が11日発表した2020年7月期決算は純損益が7億6300万円の赤字(前期は2億8600万円の赤字)。新型コロナの感染拡大に伴う店舗の臨時休業が響いた。
焼鳥チェーン店「鳥貴族」を展開するエターナルホスピタリティグループ<3193>が11日発表した2020年7月期単独決算は、純損益が7億6300万円の赤字(前期は2億8600万円の赤字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う店舗の臨時休業が響いた。店舗臨時休業による損失、ならびに収益性の低下した一部店舗についての減損損失を特別損失として計上した。
営業利益は前期比17.4%減の9億8300万円。売上高は23.2%減の275億円3900万円だった。
同社は新型コロナの感染拡大を受けて4月4日に直営店全394店舗(当時)の臨時休業を実施した。
営業再開は5月19日から段階的に始めた。東京など首都圏を含む全店での再開は同月30日。ただ、その後も一定期間、時短営業を余儀なくされた。
こうした事態により、20年7月期の既存店売上高と来店客数は、それぞれ前期比79.0%と78.3%にとどまった。
従来、未定としていた期末配当は見送り(中間配当を4円実施しており、年間配当は4円)とした。
21年7月期の単独業績予想は未定とした。新型コロナの影響により、現時点において事業活動への影響を適正かつ合理的に算定することが困難であるためという。同様に年間配当も現段階では未定とした。
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