サイゼリヤが20年8月期通期決算発表へ 売上高戻らず
サイゼリヤが14日に20年8月期通期の連結決算を発表する。新型コロナの影響で売上高が3月に急減し、その後も年度を通じて低迷した。
外食チェーンのサイゼリヤ<7581>が14日に2020年8月期通期の連結決算を発表する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売上高が3月に急減し、その後も年度を通じて低迷した。
同社は7月に公表した3～5月期決算短信で、20年8月期の業績を取り下げ、未定とした。新型コロナの収束時期の見通しが立たないことを理由に挙げた。
19年9月から20年5月までの9カ月間の連結決算は、最終損益が27億円の赤字（前年同期は37億円の黒字）になった。期初の消費増税による消費マインドの悪化や、コロナ禍での緊急事態宣言の発令を受けた店舗の休業や営業時間の短縮が響いた。
9カ月間の営業損益は22億円の赤字（同65億円の黒字）、売上高は前年同期比15.3％減の980億円だった。
3～5月期の最終損益は50億円の赤字（前年同期は19億円の黒字）。売上高は前年同期比47％減の211億円だった
月次の売上高は3月に前年同月比21.5％減となった後、4月に61.4％減となった。5月に52.2％減とわずかに回復。
ただ、座席数を減らしたことなどもあり、6～8月もそれぞれ33.5％減、27.1％減、28.5％減と前年水準を下回った。
株価の動き
12日の東京株式市場でサイゼリヤは続落。午後2時41分の時点で前週末比41円（1.94％）安の2073円で推移している。
1月21日に2811円の年初来高値を付けた後、コロナ禍の4月6日に1608円の年初来安値を付けた。
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