金価格、21年は平均2300ドル 銀は32ドルへ─カナダCIBC
カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)は2021年の金価格の平均値を1トロイオンス=2300ドルと予想した。銀については32ドルとみている。
カナダ大手銀行のカナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)は2021年の金価格の平均値を1トロイオンス=2300ドルと予想した。銀については32ドルとみている。
CIBCは今週発表したリポート「The Tunes of 2021 - Year Ahead Outlook」で、コロナワクチンを巡る一連の報道に市場は沸いており、各国政府の財政支出は21年により保守的なものに回帰すると一部の市場参加者は予想していると指摘。
一方、同行はこうした考え方は時期尚早だとし、世界的なコロナ感染の再拡大とコロナ禍が世界経済に及ぼす影響の長期化を考慮に入れれば、経済のリスクと不確実性は終焉には程遠いとの見方を示した。
経済対策はこれまでに一定の成果をあげているが、失業率は依然として高い水準にあるとCIBCは指摘。中央銀行の利下げの余地は限られており、政府は刺激策の長期的な効果が現れないなかで財政出動の一層の拡大を迫られていると述べた。
政策金利については低い水準にとどまると予想。米連邦準備制度理事会(FRB)は世界経済の状態を鑑み、「lower-for-longer(金利がより長期にわたり低水準にとどまるさま)」を繰り返し表明するだろうとの見方を示し、金にとっては都合の良い状態だと指摘した。
各国の低金利政策の継続と大規模な財政出動により、金価格を動かす主要因である実質金利は今後数年にわたり低い水準にとどまるとCIBCは予想する。
CIBCは22年から24年までの金の平均価格をそれぞれ2200ドル、2100ドル、2000ドルと推定した。20年の平均は1800ドルになるとみている。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)に上場する金先物で取引の中心の12月限は25日、前日比0.9ドル高の1805.5ドルで取引を終えた。
金先物は8月7日に中心限月として過去最高値となる2089.2ドルを付けた。
銀価格見通し
CIBCは銀価格も予想。金に比べて市場が小さいことから、より大きなトルクを投資家に提供する可能性があるとの見方を示した。
21年から24年までの銀の平均価格をそれぞれ32ドル、31ドル、30ドル、28ドルと予想した。20年の平均は21.5ドルになるとみている。
COMEXに上場する銀先物で取引の中心の12月限は25日、前日比0.062ドル高の23.362ドルで取引を終えた。
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