金価格は21年に2300ドル・銀は32ドルに 不確実なマクロ環境が支援─調査
金の平均価格は21年に1トロイオンス=2300ドル、銀は同32ドルになる見通し。CIBCが予想した。
カナダの大手銀行CIBCによれば、金価格と銀価格の最近の上昇はまだ序章に過ぎない。不確実なマクロ経済環境を背景に2021年にかけてさらに上昇し、金については平均価格が1トロイオンス=2300ドル、銀は同32ドルになると見込んでいる。
同国の鉱業業界誌ノーザン・マイナーが、CIBCが今週発表したリポートを引用して伝えた。それによると、金の20年7~9月期の予想平均価格は1925ドルで、10~12月期が2000ドル。20年通年は1800ドルを見込む。
低金利継続の見通しや膨れ上がる政府の債務負担、米大統領選を前にした地政学的な不確実性はみな、価格の大幅な上昇をもたらし得る材料だと同行は分析する。
22年以降の平均価格については22年が2200ドル、23年が2100ドル、24年が2000ドルと予想した。
16日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である金先物12月限は前日比20.6ドル(1.05%)安の1949.9ドルで取引を終えている。
銀価格見通し
銀については20年7~9月期の予想平均価格は25ドルで、10~12月期が28ドル。20年通年では21.50ドルを予想。
22年以降の平均価格予想は22年が31ドル、23年が30ドル、24年が28ドルとしている。
金に比べて市場が小さいことから、銀の駆動力はより強力になり得ると同行は指摘する。
マクロ経済の環境が世界的に不確実であること、ならびに投資家が通貨の多様化を求めていることで、今後数年間にわたり金と銀の需要は増えるだろうと同行は見込んでいる。
17日のCOMEX銀先物12月限は前日比0.376ドル(1.37%)安の27.10ドルで引けた。
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