金価格、21年末までに2300ドルまで上昇の可能性━調査
・20年末の目標1800~1900ドル
・目先は水準固めを予想
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物が8日、約9年ぶりの高値を付けた。金は今後も上値追いを継続し、2021年末までに1トロイオンス=2300ドルまで上昇する可能性があるとウェルズ・ファーゴは分析する。
貴金属専門ウェブサイトKitocoがウェルズ・ファーゴの今週のリポートを伝えた。20年末の金の目標価格は1800~1900ドルとしている。
それによると、多くの支援材料が存在する金はさらに上方を目指す一方、一本調子の上昇は予想していない。目先は1900ドルをしっかりと上抜く前に短期的な水準固めの局面を迎える可能性があるとした。
こうしたチャート上の節目に控える大量の売り物をこなす必要があるうえ、さらなる上値追いの状況が整っていると市場参加者を納得させる必要があるためという。
金は19年5月に1300ドルをしっかりと上抜くまでに6年を費やしたとし、その後も100ドルごとに位置する心理的節目を突破するのに時間を要していると説明している。
NY金、9年ぶり高値
COMEXで取引の中心である8月限は前日比10.7ドル(0.6%)高の1820.60ドルで取引を終了した。一時、1829.80ドルと中心限月として2011年9月以来、約9年ぶりの高値を付けた。
米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長が7日に現地メディアに対し、FRBが買い入れ可能な債券の規模に限界はないと語り、低金利が長期化するとの見方が強まったことが背景にある。
日本時間9日午前の時間外取引では通常取引終値を下回る水準で推移している。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。