トヨタが21年3月期純利益予想を開示、64.1%減へ 配当未定
トヨタが21年3月期の純利益見通しを開示。前期比64.1%減の7300億円を見込む。コロナの感染拡大による販売台数の大幅減を受けたもの。
トヨタ自動車<7203>が6日、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)見通しを開示。前期比64.1%減の7300億円を見込む。新型コロナウイルスの感染拡大による販売台数の大幅減を受けたもの。
また、経常利益見通しは68.1%減の8900億円とした。すでに発表していた営業利益予想は79.2%減の5000億円で据え置いた。
期初ではコロナの影響が読めずに、純利益と経常利益の予想を非開示としており、開示の有無に注目が集まっていた。
一方、年間配当予想は引き続き未定としている。
期初で890万台としたトヨタグループ(ダイハツ工業と日野自動車含む)の総販売台数見通しは910万台とし、20万台上方修正した。ただ、20年3月期実績の1045万7000台は大きく下回る。
業績予想の前提となる為替レートは米ドル105円、ユーロ115円と当初見通しを据え置いた。
4~6月期販売台数は31.8%減
あわせてトヨタは20年4~6月期連結決算を発表。純利益は前年同期比74.3%減の1588億円となり、おおかたの予想に反して黒字にとどまった。
経常利益は86.1%減の1182億円。営業利益は98.1%減の139億円。売上高は40.4%減の4兆6007億円だった。
4~6月期のグループ総販売台数は前年同期比31.8%減の184万8000台。
純利益が予想を上回り、決算発表後に株価は上値を追う展開となった。
午後2時28分時点で前日比192円(2.89%)高の6840円で推移している。一時、3.04%高の6850円まで買われた。
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