川本産業が急反発、21年3月期は72%営業増益へ コロナで需要増加
・売上高7.6%増へ
・中京医薬品も大幅高
12日の東京株式市場で川本産業<3604>が大幅に反発している。前日の取引終了後に2021年3月期の連結業績予想を発表。営業利益が前期比72%増加するとの見通しを示した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い感染管理製品の需要が高まった。
2部上場の川本産業は医療機関向けガーゼなどを生産する。
株価は午前10時48分現在、前日比157円(12.75%)高の1388円で推移。値上がり率は東証全市場で7位となっている。一時、20.31%高の1481円まで買われた。
川本産業は5月の20年3月期決算発表の際、新型コロナ感染拡大による業績影響を合理的に算定することが困難であるとして、21年3月期の業績予想を開示しなかった。
21年3月期は売上高270億円(前期比7.61%増)、営業利益4億円(同72.41%増)、純利益3億円(同18.11%増)を予想している。
医療機器等製造事業においては医療機関や介護施設向けに、また医療・育児用品等卸売事業では通販企業向けに感染管理製品の売り上げが増加しているという。
21年3月期の配当予想については、中間配当を0円、期末配当を8円にすると発表。前期実績の6円に対して2円の増配になる。
中京医薬品
新型コロナの感染予防銘柄ではジャスダック上場で消毒剤を生産する中京医薬品<4558>や、2部上場で防護服販売のアゼアス<3161>も高い。思惑的な買いが向かっているとみられる。
中京医薬品は43円(9.82%)高の481円、アゼアスは28円(2.73%)高の1052円で推移している。
いずれの銘柄も新型コロナウイルスの感染拡大の初期に短期資金を集めて上昇したが、その後、投資家の関心がウイルスの治療薬・ワクチンの候補に移行するなかで低迷していた。
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