アンジェスのワクチン製造受託のタカラバイオが高い、21年3月期業績予想引き上げで
11日の株式市場でタカラバイオが高い。21年3月期連結業績予想の上方修正を発表したことが好感されている。創薬ベンチャーのアンジェスなどが開発する新型コロナワクチンの製造受託も寄与する見通し。
11日前場の東京株式市場でタカラバイオ<4974>が高い。前日の取引終了後に2021年3月期連結業績予想の上方修正を発表したことが好感されている。創薬ベンチャーのアンジェス<4592>などが開発する新型コロナウイルスワクチンの製造受託も寄与する見通し。
午前10時11分現在、前日比71円(2.42%)高の3000円で推移している。3000円の大台乗せは10月21日以来となる。
21年3月期の連結純利益は前期比31%増の50億円を見込む。従来予想は5%増の40億円だった。これで4期連続で過去最高を更新する見通し。
売上高も過去最高を見込む。予想は前期比18%増の408億円。従来予想は15%増の396億円だった。
新型コロナの感染拡大によるPCR検査関連製品の需要が強く、研究用試薬や理化学機器の販売が従来の予想を上回る見込みという。
期末配当予想は1株あたり9円とし、従来予想と前期実績の8円から引き上げた。
20年4~9月期の連結決算は増収増益となった。純利益は前年同期比10%増の22億円、売上高は6%増の173億円となり、中間決算としてはいずれも過去最高だった。
コロナワクチンの製造受託
タカラバイオはアンジェスと大阪大学が共同開発する新型コロナのDNAワクチンを製造受託している。今年度中に20万人分の量産を想定していることがこれまでに伝えられている。
アンジェスの発表によると、これまでに第1/2相臨床試験で60人を対象にワクチンを投与しており、試験結果を総合的に判断する速報結果を12月までに公表する。
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