原油価格、21年は40~50ドルとIMFが予想 需要低迷継続へ
国際通貨基金(IMF)は19日、21年の原油価格について、1バレル=40~50ドルで推移するとの見方を示した。新型コロナの感染拡大による原油需要の低迷が引き続き相場の重しになり、大幅な回復は見込んでいない。
国際通貨基金(IMF)は19日、2021年の原油価格について、1バレル=40~50ドルのレンジで推移するとの見方を示した。新型コロナウイルスの感染拡大による原油需要の低迷が引き続き相場の重しになるためで、大幅な回復は見込んでいない。
IMFは同日、「地域経済見通し」を発表。中東・北アフリカ地域担当、ジハド・アズール氏はオンラインで行われた会見で、20年の原油相場の平均価格を42~45ドルと予想した。21年は緩やかに上昇する可能性があるとみている。
また、CNBCのリポートによると、IMFは21年について年初は40~45ドル、年間については40~50ドルを見込むとアズール氏は同社に述べたという。
IMFの試算では、中東最大の産油国であるサウジアラビアが20年の予算を均衡させるには、原油価格が80ドルであることが必要だ。
一方、需要低迷が継続するなか、石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアなどで構成するOPECプラスは21年以降も現行の協調減産を続ける可能性がある。OPECプラスは12月1日に次回会合を開催し、今後の生産体制を協議する。
足元の価格、コロナ禍前を40%下回る
インターコンチネンタル取引所(ICE)に上場する北海ブレント原油先物で取引の中心である12月限は19日、42.62ドルで終えた。これはコロナ禍前の水準をおよそ40%下回る。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI 原油先物の11月限は40.83ドルで終了した。
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