ブレント原油、21年平均価格は45ドルへ 需要は年前半低迷━フィッチ
フィッチはブレント原油の2021年の平均価格について、足元の水準よりも安い45ドルになると予想した。コロナワクチンが普及する年後半まで需要の低迷が継続するとの見方を理由に挙げている。
フィッチ・レーティングスは、北海ブレント原油の2021年の平均価格について、足元の水準よりも安い1バレル=45ドルになると予想した。コロナワクチンが普及する年後半まで需要の低迷が継続するとの見方を理由に挙げている。
フィッチの担当シニア・ディレクターが4日に米CNBCの番組で明らかにした。市場では21年の平均価格をおよそ50ドルとみる向きが多い。
米エネルギー情報局(EIA)は11月の短期エネルギー見通しで、21年の平均価格を46.59ドルと予想した。
需要が低迷する一方、石油輸出国機構(OPEC)が供給の抑制を試みているため、原油市場では大幅な余剰や不足は発生しないとフィッチはみているという。
OPECとロシアなど非加盟の主要産油国で構成するOPECプラスは3日、21年1月から協調減産の規模を日量50万バレル縮小することで合意した。現行の日量770万バレルの減産規模を、1月以降は720万バレルにする。
当初は1月から減産規模を580万バレルまで縮小する予定だった。
4日のインターコンチネンタル取引所(ICE)で北海ブレント原油先物の期近の2月限は前日比0.54ドル(1.11%)高の49.25ドルで引けた。
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