ブレント原油の21年平均価格は47.1ドル・WTIは44.7ドルに 米EIAが予想下げ
米エネルギー情報局(EIA)は北海ブレント原油のスポット平均価格について20年を1バレル=41.19ドル、21年を47.07ドルと予想。9月の見通しから引き下げた。
米エネルギー情報局(EIA)は6日、北海ブレント原油のスポット平均価格について2020年を1バレル=41.19ドル、21年を47.07ドルと予想。9月の見通しからそれぞれ1.7%と4.1%引き下げた。
短期エネルギー見通しで明らかにした。9月の平均価格は41ドルで、8月から4ドル下落した。
EIAによると、夏場の世界原油需要の伸び(前月比)は鈍化。8~9月は日量平均100万バレルとなり、5~7月の同410万バレルを下回った。
世界液体燃料在庫は4~6月期に日量730万バレルのペースで増加した。対照的に7~9月期は同310万バレルのペースでの減少が見込まれており、10~12月期も同300万バレルのペースでの減少が予想される。
21年は市場の需給がより均衡化し、液体燃料在庫は年間で平均30万バレルのペースでの減少にとどまる見通しという。
ただ、在庫が減少に転じても水準は依然として水準は大きいため、10~12月期のブレント原油の平均価格は42ドルにとどまるとの見方も示している。
WTI見通しも引き下げ
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油については、20年の平均価格を38.76ドル、21年を44.72ドルと予想。9月の見通しからそれぞれ0.6%と0.8%引き下げた。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI 原油先物の期近の11月限は、前日比1.45ドル(3.7%)高の40.67ドルで6日の取引を終えた。
インターコンチネンタル取引所(ICE)に上場する北海ブレント原油先物の12月限は同2.02ドル(5.1%)高の41.29ドルで引けた。
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