ブレント原油の21年平均価格は49.7ドル 米EIAが予想
・WTIは45.7ドルに
・原油在庫減が価格を支援
米エネルギー情報局(EIA)は2020年の北海ブレント原油の平均価格が1バレル=40.50ドルになり、また21年は49.70ドルに上昇すると予想した。世界の原油在庫の減少見通しを上昇の理由に挙げている。
7日に発表した短期エネルギー見通しで明らかにした。今後数カ月間は高水準の在庫が価格の上昇を抑制するとみられるが、21年にかけて在庫は減少し、価格上昇圧力は増大する見通しという。
EIAによると、世界の液体燃料在庫は20年前半に日量670万バレルのペースで増加した。対照的に20年後半は同330万バレルのペースでの減少が見込まれ、21年も減少が継続すると見込まれる。
EIAによると、6月のブレント原油平均価格は40ドルとなり、5月から11ドル上昇。大きく落ち込んだ4月からは22ドル上昇した。
6月の平均価格の上昇は、世界的な経済活動の再開や石油輸出国機構(OPEC)および非加盟の主要産油国から成るOPECプラスの減産により供給が抑制されたことが理由だった。当初は6月末までとされていたOPECプラスの減産は1カ月延長された。
WTIの動向
EIAはWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油について20年の平均価格を37.55ドル、21年を45.70ドルと予想した。
また、米国の原油生産については当面減産が見込まれるとした。
WTIの平均価格が57.02ドルだった19年の米原油生産は日量1220万バレル。しかし、価格が下がることで20年は同1160万バレル、21年は同1100万バレルになる見通しという。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。