カイオムが続伸、一時21%高 診断薬キット発売でロイヤルティー
・出来高マザーズ首位
・別の研究開発でもマイルストーン
28日の株式市場でマザーズに上場する抗体医薬品ベンチャーのカイオム・バイオサイエンス<4583>が2日連続で大幅に続伸。同社の技術を使用して富士レビオが開発した診断薬キットの国内販売の開始が背景にある。カイオムは富士レビオとの知的財産の実施に関する契約に基づき、同キットの売上高に応じたロイヤルティーを受け取ることから、業績への寄与を期待した買いが入っているもよう。
終値は前日比35円(16.28%)高の250円。一時、47円(21.86%)高の262円を付けた。
出来高は午後2時48分時点で1345万8500株とマザーズ上場銘柄でトップ。東証全銘柄では8位。
27日の取引終了後、カイオム独自の抗体作製技術「ADLibシステム(トリ免疫細胞を用いたモノクローナル抗体作製システム)」を使用して富士レビオが開発した特異的抗体を含む診断薬キット「ルミパルスプレスト アルドステロン」の国内販売開始の通知を富士レビオから受けたと発表した。
富士レビオは臨床検査薬大手のH.U. Group Holdings Inc<4544>のグループ企業で、臨床検査薬や検査用機器の製造・販売などを手掛ける。カイオムと富士レビオは今年6月、診断薬キットの製品化に伴う知的財産の実施に関する契約を締結している。
がん治療用抗体、マイルストーン達成
この日の急伸は前日27日の大幅高に続くもの。27日は前日比8.04%高の215円で取引を終えた。26日に発表した研究開発進ちょくに伴うマイルストーンの達成が買い材料となった。
カイオムは、スイスのADC Therapeutics(ADCT)に導出したがん治療用抗体について、研究開発進ちょくに伴うマイルストーンが達成されたと明らかにした。
ADCTとの契約に基づき受領する25万ドル(約2700万円)は、2019年12月期第4四半期に事業収益として計上するという。
カイオムのリリースによると、上記2件が19年12月期通期の業績に与える影響は軽微。
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