金は2200ドルまで上昇の可能性 セーフヘイブン需要で年内にも━ヘレウス
金は年内に1トロイオンス=2200ドルまで上昇する可能性がある。貴金属サプライヤーのヘレウスが見通しを示した。セーフヘイブン需要は今後も健在という。
貴金属サプライヤーのヘレウス・プレシャスメタルズは1日、「2020年貴金属見通し 改訂版」を発表し、金価格が2020年末までに1トロイオンス=2200ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。セーフヘイブン(安全な避難先)需要は今後も健在という。
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、低金利および過去に例をみない規模の財政・金融刺激策が、セーフヘイブン資産としての需要を金にもたらしてきたとヘレウスは指摘する。
その上で、パンデミックの継続や米中間の緊張の高まりといったマクロ経済と地政学のランドスケープは、引き続き金にとってサポーティブな状態にあるとの見通しを示した。
一方、価格の上昇を受け、消費者の宝飾品需要は落ち込んでいる。コロナ禍による都市封鎖や可処分所得の減少なども需要には逆風だった。ヘレウスによると、20年前半の金の宝飾品購入は前年同期比46%減となった。
ヘレウスは、相場はすでに政治・経済の不確実性を多分に織り込んでいるとする一方、コロナ禍の収束のめどが立たないなかで経済見通しが悪化すれば、各国中銀は追加の金融政策の導入を余儀なくされる可能性があると予想。投資家のセーフヘイブン需要は今後も健在で、相場を下支えするとの見方を示す。
金は8月上旬までの上伸を受けて、目先は現行水準で値固めを行う可能性が高い。ヘレウスは年末までの相場の下限を1850ドル、上限を2200ドルと見込んでいる。
ニューヨーク金先物12月限は8月6日、中心限月の終値ベースで過去最高値となる2069.40ドルを付けた。1日の終値は前日比0.3ドル(0.02%)高の1978.90ドル。
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