テラが一時23%高 コロナ治験関連の新材料に反応
・株価、一時半月ぶりの高値
・出来高はジャスダック2位
9日の株式市場でジャスダック上場の創薬ベンチャー、テラ<2191>が一時ストップ高。メキシコでの新型コロナウイルス感染症向け治療薬の治験に関する新たな材料に反応した買いが集まったもよう。
午後零時55分現在、前日比234円(18%)高の1534円で推移している。
前引けの直前に23%高の1599円まで買われた。これは6月24日以来、半月ぶりの高値に相当する。
出来高は前引けの時点で1170万株超まで膨らんでいる。ジャスダックでは2位。
国際新型コロナウイルス細胞治療研究会はこの日の午前中、「第2回総会のお知らせ」と題したリリースをウェブサイトに投稿した。
それによると、メキシコ時間22日に開催される同研究会の第2回総会で「治験結果が報告」が協議される。
加えて「メキシコでの薬事申請の手続き」や「治療薬培養施設の整備状況の報告」などが協議の議題に挙がっている。総会後に具体的な協議内容と結果などを公表するという。
国際新型コロナウイルス細胞治療研究会はテラが発足に関わった。先端医療支援を手掛けるセネジェニックス・ジャパンが運営事務局を務める。
メキシコでの治験
メキシコでの新型コロナに対する幹細胞治療による臨床試験では、当初の計画である臍帯由来幹細胞に加えて、子宮内膜由来幹細胞が適用されている。
6月22日付けのテラのリリースによると、子宮内膜由来幹細胞による臨床試験データ(治療群30人、コントロール群15人)の解析が7月末に完了する可能性があることを臨床試験の責任医師であるグアダラハラ大学教授が報告している。
一方、臍帯由来幹細胞による臨床試験の経過については、7月末までの治療終了と8月末までの解析終了の計画の下、引き続き患者登録と臨床試験が進められているとの報告を受けたという。
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