パーク24の5~7月期 コロナ禍の影響に注目 国内駐車場は一時赤字
パーク24が15日、5~7月期連結決算を発表する。新型コロナの感染拡大を受けた消費者の外出自粛や企業の営業活動の縮小に伴う車での移動の減少で、国内駐車場事業が一時赤字に陥った。
時間貸し駐車場「タイムズパーキング」を展開するパーク24<4666>が15日、2020年5~7月期連結決算を発表する。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた消費者の外出自粛や企業の営業活動の縮小に伴う車での移動の減少で、国内駐車場事業が同四半期中に一時赤字に陥った。
国内駐車場事業は3月に落ち込み始め、4月と5月は売上総損益が赤字となった。顧客が戻り始めた6月は黒字に戻したが、それでも前年同月比54.6%減と足取りは鈍いまま。7月に入り、ようやく31.8%減まで回復した。
西川光一社長は6月の会見で、月次ベースで黒字化が見えてくるのは早くて20年末になるとの見方を示していた。
カーシェアとレンタカーを含むモビリティ事業も停滞。5月の売上高は同50%程度にとどまったという。
海外事業についても、主要な展開国であるオーストラリアや英国、シンガポールでロックダウン(都市封鎖)が実施された影響で利用者が減少した。西川氏によると、連結売上高は10月時点で計画比85%程度に抑えられる見通しだ。
20年10月期上期の売上高に占める各事業の割合は国内駐車場が54%、モビリティが25%、海外駐車場が21%。
20年10月期見通しを引き下げ
パーク24は6月、20年10月期の連結最終損益見通しを255億円の赤字(前期は123億円の黒字)に引き下げた。上場以来、初めての最終赤字となる。従来見通しは165億円の黒字だった。
営業損益は242億円の赤字(前期は223億円の黒字)、売上高は前期比17%減の2630億円を予想。配当予想は無配とした。従来の予想は年70円。
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