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テラが連日ストップ高、27日の臨床研究中間報告に注目集まる

・出来高が東証全市場で9位
・PTSで上値伸ばす

Source: Bloomberg

20日の株式市場でジャスダック上場の創薬ベンチャー、テラ<2191>が4営業日連続のストップ高。新型コロナウイルス感染症の幹細胞治療の臨床研究への着手を発表して以来、物色が続いている。今月27日に発表する同研究の中間報告に注目が集まっている。

テラの終値は前日比100円(15.55%)ストップ高の743円。年初来高値を更新した。

出来高は2600万株を超え、東証の全市場で9位に入っている。ジャスダックではトップ。

株価は3月13日に上場来安値となる92円まで下落。その後、約2カ月で8倍に上昇した。

東京大学医科学研究所を発祥とするバイオベンチャーのテラは、免疫の力を使ってがんを治療する独自の技術である樹状細胞ワクチン療法を提供する。

テラは4月27日、セネジェニックス・ジャパンと新型コロナ感染症に対する間葉系幹細胞を用いた治療法の共同研究契約を締結したと発表し、新たなコロナ関連銘柄として注目を浴びた。

今月14日にはセネジェニックスとの契約に基づく臨床研究をメキシコで13日に開始したと明らかにした。

テラとセネジェニックスは27日に臨床研究の中間報告を発表する。その後、7月中にメキシコでの臨床研究終了し、同月に研究成果を報告する予定。

遺伝子や細胞などを用いた先端医療支援を手掛けるセネジェニックスは、テラの株式を122万8000株保有する。

新型コロナ臨床研究

テラとセネジェニックスは、メキシコ政府のコロナ感染症専門病院を含む3施設で、新型コロナに感染した中程度から重症の肺炎患者に臍帯由来間葉系幹細胞を用いて治療を行う。

臨床研究の主要評価項目は安全性と有効性で、目標症例数は50例。また、標準治療を行う比較対象群は25例を設定する。7月に主要なデータの収集が完了する予定。

テラは先月の発表で、20年度中に50症例すべての治療を終えて治療効果について解析するとし、さらにこの共同研究の成果に基づき、新薬の薬事承認を目指すとしている。

テラは通常取引終了後の私設取引システム(PTS)で上値を伸ばし、これまでに780円まで買われている。


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