テスラ株価目標を28%上方修正 中国で伸び続く見通し─調査
米電気自動車(EV)メーカー、テスラが納車するEVは、2022年までに最大40%が中国向けになる可能性がある。ウェドブッシュが調査リポートで予想。これに伴い、基本シナリオにおける目標株価を約28%引き上げた。
米電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TSLA>が納車するEVは、2022年までに最大40%が中国向けになる可能性がある。ウェドブッシュが調査リポートで予想。これに伴い、基本シナリオにおける目標株価を約28%引き上げた。
米マーケットウォッチによると、ウェドブッシュの著名アナリスト、ダン・アイブス氏はこの中で、世界のEV需要は21年末までに大きく変曲するだろうとし、自動車全体の販売に占めるEVの割合は足元の3%から25年までに10%になるとの見通しを示した。
この需要のダイナミクスは今後数年間、EVのリーダーであるテスラに恩恵をもたらすという。特に主要市場の中国でその傾向が強く、現在の販売ペースを考慮に入れれば、22年までにテスラが納車するEVの最大40%が中国向けになる可能性があるとした。
テスラの支配的な地位を狙い、中国や欧米のメーカーが競争を仕掛けているが、EV市場はかなりのペースで成長しており、複数の勝者が生まれるとみているという。
アイブス氏は基本シナリオにおけるテスラの目標株価を560ドルから715ドルに27.7%引き上げた。一方、強気シナリオにおける目標は1000ドルで据え置いた。
投資判断は「中立」で継続した。中立の判断は、テスラの収益率見通しがアイブス氏がカバーする全銘柄の収益率見通しの中央値と同水準であることを意味している。
同氏がカバーする著名な銘柄で収益率見通しが全体の中央値よりも高いものはアップル、ドキュサイン、セールスフォース、ウーバー・テクノロジーズ、ゼットスケーラーなど。
21日の米株式市場でテスラは前週末比45.14ドル(6.49%)安の649.86ドルで引けた。S&P500種株価指数に組み入れられたことで、それまでの上昇を受けた利益確定売りが優勢となった。
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