鉄鉱石価格は高止まりへ、今後2年間は100ドル超との見方 足元では9年ぶり高値
鉄鉱石の国際スポット価格が9年ぶりの高値を付けている。中国の旺盛な需要を背景に、価格は向こう2年間は1トン=100ドル以上で高止まりするとの調査リポートが発表された。
鉄鉱石の国際スポット(随時契約)価格が9年ぶりの高値圏にある。中国の旺盛な需要を背景に、価格は向こう2年間は1トン=100ドル以上で高止まりするとの調査リポートが発表された。
米調査会社S&Pグローバル・プラッツが算出する鉄鉱石の国際価格指数(中国行き・鉄分62%粉鉱、運賃込み)は今月10日に150ドルを突破。21日には174.32ドルまで上昇し、2011年以来の高値を更新した。
新型コロナの感染拡大第1波の最中の今年4月の平均価格83.40ドル。わずかな期間で2倍超となった。特に12月に入ってからの上昇ピッチは速く、21日までの月間上昇率は40%近くになった。
鉄鉱石は需給が引き締まった状態にある。景気がいち早く回復した中国が輸入を拡大する一方、資源大手ヴァーレの19年の鉱山ダム決壊事故の後、主要生産国のブラジルで生産が抑制されている。
こうしたなか、オーストラリア金融大手、ウエストパック銀行が22年末まで鉄鉱石価格は100(米国)ドル以上の水準を維持する可能性があると予想した。英紙デイリー・メールが23日付で伝えた。
中国の生産増加の勢いはピークに近付きつつあるかもしれないが、伸びは22年に入っても続くとの見方を示した。一方、供給は21年を通じて改善が見込まれるが、価格を有意に抑制するほどではないという。
オーストラリア財務省は先週発表した中期経済財政見通しで、鉄鉱石価格は21年9月末までに55ドルに下落すると予想した。
ウエストパック銀行は財務省よりもはるかに強気で、21年6月の価格を126ドル、9月については120ドルと見込んでいる。
価格は23年に節目の100ドルを下回るものの、それでも24年6月まで70ドルを超える水準を維持すると予想した。
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