豪ドルが一時77円台、2週間ぶり高値 リスク選好強まる
豪ドルが一時、2週間ぶりに77円台に乗せた。ワクチン実用化の期待が高まるなか、投資家のリスク選好が鮮明となり、米株式相場が上昇。リスク資産である豪ドルもまた押し上げられた。
オーストラリアドルの対円相場が一時、2週間ぶりに77円台に乗せた。コロナワクチンの接種が年内にも始まる可能性が高まるなか、経済活動の正常化への期待から投資家のリスク選好が鮮明となり、前日の米国市場で株式相場が上昇。リスク資産である豪ドルもまた押し上げられた。
その後は弱い内容の国内統計の発表で上値を削ったものの、米株価指数先物の堅調により下値を支えられている。
豪ドルは日本時間の朝方に77.04円付近まで上昇した。77円台で取引されるのは11日以来となる。しかし、今月に入り幾たびか上昇を阻まれたこの水準で今回も頭打ちとなった。
豪ドルの対米ドル相場は朝方に0.73米ドル台後半まで上昇。9月初め以来、ほぼ3カ月ぶりの高値を付けた。
オーストラリア連邦統計局(ABS)が同9時半に発表した7~9月期の建設工事完工額(速報値)は前期比2.6%減の511億7940万豪ドル。市場予想の前期比2%の減少をさらに下回る結果となった。
一方、ダウ工業株30種平均に連動する先物価格は午前中に上げ幅が一時160ドルを超えた。午後に入り上げ幅を縮めたが、底堅く推移している。
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