豪ドルが下落 中国のコロナ第2波への警戒強まる
・豪ドル、一時72円台に下落
・5月の中国工業生産高、予想下回る
15日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが対円で下落。5月の中国工業生産高が予想よりも弱い内容となり、豪ドルの売り材料になった。また、中国で新型コロナウイルスの新規感染者が拡大し、感染第2波が警戒されたことも豪ドルの売り材料だった。
豪ドルの対円相場は午前中、中国の経済統計やコロナ第2波への懸念を受け、73円台前半で上値重く推移した。
その後、日経平均株価が後場で下げ幅を大きく広げると、72円台後半に水準を引き下げた。株式相場が下げるなか、低リスク資産の円が買いを集めたことが背景にある。
しかし、12日に付けた72.53円を前に下げ渋ると、夕方は73円台まで水準を戻している。
豪ドルの対米ドル相場は午後に0.67米ドル台後半まで下げ、2日以来約2週ぶりの安値を付けた。その後、0.68米ドルの節目を回復している。
中国工業生産高
中国国家統計局が15日発表した5月の工業生産高は前年同月比4.4%増加。事前予想の5%を下回った。4月は3.9%増だった。
同時に発表となった5月の小売売上高は同2.8%減。4月の7.5%減から回復したが、市場予想の2.3%減には届かなかった。
15日の東京株式市場で日経平均株価は前週末比774.53円(3.47%)安の2万1530.95円で引けた。中国のコロナ第2派に対する懸念が売り材料になった。米ダウ先物の下げ幅拡大に伴い、後場で急速に下落した。
ダウ先物は一時、下げ幅が前週末比で900ドルを超えた。
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