メディシノバが一時ストップ高、コロナ対応薬の第2相治験開始へ
・コロナ原因の肺機能不全対応薬
・7月開始予定
15日後場の株式市場でジャスダック上場の創薬ベンチャー、メディシノバ<4875>が一時ストップ高を付けた。新型コロナウイルス感染症を原因とする急性呼吸不全(ARDS)対応薬の第2相臨床試験に関する情報を材料に短期売買の個人投資家らが物色しているもよう。
メディシノバは後場で一時、前週末比100円(17.39%)ストップ高の675円まで買われた。午後2時1分現在は80円(13.91%)高の655円。
前場の中盤までは前週末終値付近で推移しており、一時1.74%安の565円まで売られる場面があった。
米国立衛生研究所(NIH)の関連組織が運営する治験登録サイトに現地時間12日付で記載された情報によると、この治験はARDSを発症するリスクのある新型コロナ患者に対する開発中の薬剤「MN-166(イブジラスト)」の働きを評価することを目的に実施される。
被験者はスクリーニングされた上で、MN-166またはプラセボ群にランダムに割り当てられる。1~7日目に治験薬が投与され、14日目と28日目に追跡調査が実施される。
治験は18~80歳の患者40人を対象に行う。開始予定日は7月30日。2021年12月1日の終了を見込む。
ARDS
メディシノバは4月8日、MN-166の新型コロナ感染症を原因とするARDSを対象とする臨床試験を米エール大学と共同で実施すると発表し注目を集めた。
ARDSは、血液中の酸素レベルの低下を引き起こす重篤な肺機能不全の一種。肺から吸い込む空気中の酸素を血液中に取り込むことができず、患者は低酸素状態に陥る。感染症はARDSの最も一般的な危険因子とされる。
イブジラストはキョーリン製薬からメディシノバがライセンス導入した化合物。
メディシノバは米カリフォルニア州に本社を置く。05年2月に大証ヘラクレス(現・ジャスダック)に上場した。
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