アンジェス株、伸び悩む コロナワクチン治験を30日開始と伝わる
・ニュースに反応、一時11%高
・2300円台維持できず
17日の株式市場でマザーズ上場の創薬ベンチャー、アンジェス<4563>が続伸。新型コロナウイルス向けワクチンの臨床試験を6月30日から始めるとの大阪市の松井一郎市長の発言を日本経済新聞が16日夜に報じたことが背景。ニュースに反応した個人投資家の買いで株価は序盤に2300円を超えたが、その後は伸び悩んでいる。
午後零時57分現在、前日比100円(4.81%)高の2181円で推移。出来高はマザーズ3位の1535万株超。
アンジェスは寄り付き後に11.39%高の2318円まで買われた。しかしチャート上の主要抵抗水準である2300円付近では売り物に押され、上伸を阻まれた。
記事によると、治験は当初、大阪市立大学医学部付属病院の医療従事者を対象に治験を行う。大阪大の森下竜一教授が市長に語った。開発はスケジュール通りで、ワクチンを打てるのは来年の春から秋との報告を受けたと市長は述べたという。
治験については、アンジェスの山田英社長がすでに3日開催のオンラインシンポジウムで阪大医学部、および大阪市立大学医学部附属病院で7月に開始すると明らかにしていた。また、この結果を見極め、10月にも大規模治験に移行するとの計画も示した。
コロナワクチン開発はアンジェスと阪大(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が保有するプラスミドDNA製品の開発実績に基づいて行われている。アンジェスは阪大発企業。
株価の推移
3月5日にコロナワクチン開発への着手を発表したことをきっかけに、アンジェスに個人投資家の物色の矛先が向かった。株価は4月後半から上げ足を速め、5月7日まで11営業日連続で続伸。5月8日に2455円まで買われて年初来高値を更新した。
しかし、過熱感が高まるなか、株価はその後の2営業日で50%超下落。5月11日に1200円を付けた。その後の戻り高値は今月11日に付けた2360円。高血圧DNAワクチンに関連する特許を取得したことが材料だった。
アンジェスが開発するコロナワクチンを製造するタカラバイオ<4974>も続伸。前日比20円(0.62%)高の3245円で推移している。朝方に3.41%高の3335円まで買われた。
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