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アップルの目標株価350ドルに上げ iPhone 12が業績に貢献へ━ウェドブッシュのアイブス氏

・投資判断は「アウトパフォーム」継続
・コロナ禍でもサービス事業が好調

Source: Bloomberg

アップル<AAPL>株に対する強気の見方で知られる米ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリストのダニエル・アイブス氏が、同株の目標株価を350ドルに引き上げた。年内に発売予定のスマートフォン「iPhone 12」が業績押し上げに貢献するとの見方示した。

アップルの12日の終値は前日比3.60ドル(1.14%)安の311.41ドル。これまでの日中最高値は1月29日に付けた327.85ドル。

アイブス氏は12日付のリサーチノートでアップルの12カ月株価目標を従来の335ドルから350ドルに引き上げた。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。

同氏は「次世代通信規格(5G)」に対応するiPhone12は「トンネルの出口に見える光になる」とし、2021年にかけて売上高を押し上げるだろうとの見方を示した。

アップルは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界各地でアップルストアの一時閉鎖を余儀なくされていた。

同氏によると、iPhone12シリーズのラインナップは4モデルになる見通し。発売は11月か12月にずれ込む可能性があるという。

同氏は「需要においてもサプライチェーンにおいても、アップルにとっての嵐の中心はすでに過ぎ去ったとの確信を強めている」とし、買い替えに向けた強い需要が積み上がっていると指摘した。

同氏は、インストールド・ベース(普及実績)で推定9億2500万台の世界のiPhoneのうち、約3億5000万台にアップグレードの機会が訪れるとみている。

さらにiPhoneのみならず、コンピューターやタブレット端末などアップルのその他の製品の製造・流通にも影響を及ぼしている新型コロナに関連したサプライチェーンの混乱は解消しつつあると指摘。2020年のiPhoneの販売台数が1億6500万~1億8500万に達する可能性があるとのサプライチェーン関係者の話を伝えている。

ウェドブッシュによると、19年のiPhoneの推定販売実績は1億8500万台。

サービス事業

アイブス氏はさらに、アップルのサービス事業の強さを指摘。コロナ禍においても力強い成長をみせたと述べた。

サービス事業には、アプリ配信「アップストア」や音楽配信「アップルミュージック」、モバイル決済「アップルペイ」、またクラウドを使ったデータ保管などが含まれる。

同氏は21年のサービス事業の売上高を600億ドルと予想した上で、事業価値を5000億~6000億ドルと推定した。


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