高島屋の8月中間決算、232億円の赤字 インバウンド需要が激減
高島屋が13日発表した3~8月期の連結最終損益は232億円の赤字(同124億円の黒字)だった。新型コロナの感染拡大によるインバウンド需要の大幅減少が響いた。
百貨店の高島屋<8233>が13日発表した2020年3~8月期の連結最終損益は232億円の赤字(同124億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大によるインバウンド需要の大幅減少が響いた。
営業損益は102億円の赤字(前年同期は134億円の黒字)、売上高に当たる営業収益は前年同期比34.4%減の2973億円となった。
新型コロナの拡大防止のため、2月末から臨時休業や営業時間短縮を実施。4月7日の緊急事態宣言の発令以降は全店で食料品フロアを除いて臨時休業した。
同宣言の解除を受け、5月27日に全店で全館営業を再開。しかし外国人観光客の激減や国内顧客の外出自粛で売上高は大きく落ち込んだ。
これまで未定とした21年2月期通期の連結業績については、最終損益は365億円の赤字(前期は160億円の黒字)を見込む。年度下期も現状が継続すると予想している。
営業損益は180億円の赤字(前期は255億円の黒字)、売上高に当たる営業収益は前期比25.8%減の6820億円を見込んでいる。
インバウンドの推移
政府観光局によると、2020年1月~8月の訪日外客数(推計値)は395万9500人で、前年同期の2214万4937人から82.1%減少した。
月別では4月から7月までいずれも前年同月比99.9%減少。8月も99.7%減にとどまった。
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