豪ドル、対円で3カ月ぶり高値 鉄鉱石価格の上昇好感
9日の外国為替市場で豪ドルが買われている。対米ドルでは日本時間8日未明に付けた2年4カ月ぶり高値に接近。対円では3カ月ぶりの高値を付けた。主産物である鉄鉱石の価格の上昇が豪ドルの買い材料になっている。
9日の外国為替市場でオーストラリアドルが買われている。対米ドルでは日本時間8日未明に付けた2年4カ月ぶり高値に接近。対円では3カ月ぶりの高値を付けた。同国の主要輸出品である鉄鉱石の価格の上昇が豪ドルの買い材料になっている。
豪ドルの対米ドル相場は8日に0.7453米ドルまで上昇し、2018年8月以来の高値を付けた。その後、いったん後退したが0.74米ドルの節目付近で支えられると、9日のアジア時間に再び上値を試す展開に。日本時間午後に0.7450ドル付近まで上昇し、夕方も高値付近にとどまっている。
豪ドルの対円相場も午後に一段高となり、9月10日以来の高値となる77.65円まで上昇した。
鉄鋼石価格は中国の輸入急増を背景に約7年ぶりの高水準となっている。
また、米国などで新型コロナウイルスの感染者数が増えるなか、オーストラリアでの感染状況が比較的落ち着いていることも豪ドルを下支えている。
消費者信頼感指数は10年ぶり高水準
ウェストパック銀行が日本時間朝方に発表した12月の豪消費者信頼感指数が前月比4.1%上昇し、10年ぶりの高水準となったことも豪ドルの買い材料だった。同指数は4カ月連続で上昇した。
ウェストパック銀行のチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は、同指数はコロナ禍の最中の4月の水準を48%上回ると述べた。同行はメルボルン研究所と共同で成人1200人を対象に調査を行う。
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