テラが3日連続ストップ高 新型コロナ感染症の新薬共同研究で注目
・年初来高値を更新
・値上がり率、東証全市場で2位
1日の株式市場でジャスダック上場の創薬ベンチャー、テラ<2191>が3日連続でストップ高を付けている。新型コロナウイルス感染症向けの新薬をセネジェニックス・ジャパンと共同研究すると発表したことが注目されている。
テラは午後2時半現在、前日比80円(26.94%)高の377円ストップ高。前日の年初来高値297円を更新した。
現時点での値上がり率は東証全市場で2位。出来高は770万株超でジャスダックで3位となっている。
テラは東京大学医科学研究所を発祥とするバイオベンチャー。樹状細胞ワクチン療法を強みとする。
同社は4月27日の取引終了後、遺伝子や細胞などを用いた先端医療支援を手掛けるセネジェニックス・ジャパンとの間で、新型コロナ感染症向けの新薬の共同研究契約を締結したと発表。免疫療法および再生医療をはじめとする医療技術や薬理効果などに関する知見を持ち寄り、新型コロナ感染症に有効な新薬を共同で研究するという。
両社は今後、新型コロナ感染症で重症化した患者に対し、間葉系幹細胞を用いて治療を行う共同臨床研究をセネジェニクスのメキシコ拠点で実施する予定。目標症例数は50という。
2020年度中に50症例すべての治療を終え、治療効果について解析。この共同研究の成果に基づき、新薬の薬事承認を目指すという。
セネジェニックス・ジャパンはテラの株式を122万8000株保有する。
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