メキシコペソが4.6円台、一時1カ月ぶり安値
・対ドルで一時23ペソ台に下落
・新たに4000人のコロナ感染確認
29日午前の外国為替市場でメキシコペソが対円で4.6円台後半で推移している。朝方に一時、約1カ月ぶりの安値を付けたが、その後、米株先物相場の底入れで市場のリスク回避ムードが和らぐと、ペソも安値を離れた。
ペソの対円相場は朝方、4.6円台前半で取引され、5月21日以来の安値を付けた。前週末の米国市場で株式相場が大幅に下げたことに伴い、リスク資産が売られた流れによるもの。しかし、米株先物相場が反転すると、リスク資産に買いが向かう展開になり、午前遅くに4.6円台後半を回復した。
ペソは6月上旬、約3カ月ぶりに5円台に乗せる場面があった。
ペソの対ドル相場は前週末の米国市場で5月22日以来の安値に相当する23ペソ台前半で取引された。日本時間の朝方にも23ペソ台で取引されていたが、その後22ペソ台後半に地合いを引き締めている。
ダウ先物相場は日本時間朝方の時間外取引で前週末比で200ドル超下げたが、午前遅くにプラスに転換した。
前週末の米株の急落は、米国で新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多となったことが背景。
メキシコでもコロナ感染は依然として深刻で、同国保健省は28日、新たに確認した新型コロナ感染者は4050人だったと発表した。累計感染者数は21万6852人になった。累計死者数は2万6648人。
一方、日本貿易振興機構(ジェトロ)の29日付のリリースによると、メキシコシティは当初予定よりも後ろ倒しにしていた経済活動の一部再開を今週開始し、7月1日からホテルやレストランの部分再開を認める。
ただし、映画館・劇場や博物館、バーなどの営業は当面の間、再開されないという。
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