メキシコペソ、4.8円台の2カ月半ぶり高値 原油高が支援
・対ドルでも3月中旬以来の高値
・WTI原油、時間外で3%超上昇
26日の外国為替市場でメキシコペソが円やドルなど主要通貨に対して上値を伸ばしている。市場のリスク選好が高まるなか、新興国通貨であるメキシコペソを物色する動きが続いた。原油相場の上昇もペソを支えている。
メキシコペソの対円相場は日本時間の朝方から上値を追う展開。日本を含むアジア太平洋の各市場での株価の上昇や、米株先物の上昇で、市場センチメントがリスクオンに傾くなか、4.8円の節目を試した。
午後には4.8円台前半に上値を伸ばし、3月16日以来の高値を付けた。
ペソは原油相場が急落する前の2月に一時、6円を超える水準で取引された。しかし、3月に様相が一変し、4月6日に4.2円台前半まで下げ、過去最安値を更新した。
メキシコペソの対ドル相場は22ペソ台前半に上昇。対円と同様、3月16日以来の高値を付けた。
ペソは2月中旬に一時18ペソ台前半まで上昇したが、3月下旬に25ペソ台前半まで売られて過去最安値を付けた。
原油相場
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物相場は時間外取引で上昇。経済活動再開に伴う需要の増加や産油国の協調減産を背景に需給改善が続くとの見方が多い。
日本時間午後3時46分現在、期近7月限は22日の通常取引終値を1.21ドル(3.64%)上回る1バレル=34.46ドルで推移。
時間外取引での高値は34.54ドル。21日に付けた春の急落後の戻り高値である34.66ドルが視界に入っている。
メキシコは歳入の約20%を石油関連の収入に依存しており、原油相場の上昇は財政改善に寄与する。
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