メキシコペソが堅調、4.8円台 利下げサイクル終了との見方
25日の外国為替市場でメキシコペソが堅調。対円では4.8円台で推移している。メキシコの利下げサイクルが終了した可能性があるとの見方が背景にある。
25日の外国為替市場でメキシコペソが堅調。対円では4.8円台で推移している。メキシコのインフレ率上昇を受け、現行の利下げサイクルが終了した可能性があるとの見方が浮上している。
メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が7日発表した7月の消費者物価指数は、前年同月比3.62%上昇。2月の3.7%以来の高い上昇率となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い景気が冷え込むなか、インフレ率は4月に2.15%まで低下していた。
一方、景気をてこ入れするためメキシコ銀行(中央銀行)は13日、政策金利を0.5%引き下げて4.5%にすることを決めた。利下げは10会合連続で、2016年9月以来の低い水準となった。
次回の中銀の金融政策決定会合は9月24日に予定されている。一部の調査では8月前半の物価上昇率が約1年ぶりの高い伸びとなっており、市場では現行の利下げサイクルは終了した可能性があるとの見方が出ている。
メキシコペソの対円相場は4.8円台前半で取引されており、7月上旬以来、抵抗水準となっている4.8円台半ばを試す展開となっている。
メキシコペソは対ドルでは21.90ペソ台で推移。21.80ペソ付近の7月下旬の高値に近付いている。
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