メキシコペソが上昇、一時4.8円台後半 リスク資産に買い
・ダウ先物、一時500ドル超上昇
・経済活動が一部再開
16日の外国為替市場でメキシコペソが対円で上昇。一時、3営業日ぶりの高値を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が15日、緊急融資プログラム下で個別企業の社債の購入を開始すると発表し、市場のリスク選好が強まった。
16日は米株価指数先物が時間外取引で上昇するなか、リスク資産とされるメキシコペソにも買いが入った。
朝方4.8円台半ばだったペソの対円相場は、正午過ぎに4.9円の節目の手前まで上昇。11日以来の高値を付けた。午後4時過ぎは再度4.8円台半ば付近で推移している。
ペソは5日に5.1円台まで買われ、3月10日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。しかし、その後、株が値を崩すなかで5円の心理的節目を割り込み、12日に4.6円台まで下げた。
ペソの対米ドル相場は12日に22ペソ台後半まで下げ、5月下旬以来の安値を付けた。しかし、その後は地合いを引き締め、この日は22ペソ台前半に上昇した。
前日の米FRBによる社債購入の発表に加え、この日はトランプ米政権が景気浮揚策として約1兆ドルのインフラ支出計画の提案を準備していると伝わり、株式相場を支えた。
ダウEミニ先物9月限は一時、前日比500ドルを超える水準で取引された。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物で期近の7月限は、15日の取引を0.86ドル(2.4%)高の1バレル=37.12ドルで終了。その後の時間外取引では通常取引終値付近で推移している。
経済活動再開
新型コロナウイルスの感染拡大による都市封鎖を経て、経済活動が段階的に再開する見通しであることもペソを支えている。
メキシコシティは12日、22日以降の警戒体制の緩和を見込み、それに備えた移行措置をとると発表。15日の週から製造業や小売り業の段階的な再開を容認するとした。
市は市民にマスク着用を求めるとともに、従業員30人以上の事業所における従業員の検査などを義務付ける。
その一方で世界保健機関(WHO)は12日、新型コロナ感染症がブラジルやメキシコなどで依然脅威になっていると警告した。WHOによると、メキシコの感染者数は約13万人、死者は約1万5000人。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。