オリックス、4~6月期は27.7%減益 施設休館で不動産事業に打撃
オリックスが4日発表した20年4~6月期連結決算は純利益が前年同期比27.7%減少。コロナ感染拡大に伴う運営施設の休館で不動産事業に打撃が及んだ。
オリックス<8591>が4日午後3時に発表した2020年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比27.7%減の500億円となった。新型コロナウイルス感染の拡大に伴う運営施設の休館で不動産事業に打撃が及んだ。
売上高にあたる営業収益は2%減の5376億円。
経常利益は31.6%減の676億円、営業利益は39.8%減の455億円だった。市場の経常利益予想は564億円だった。
オリックスは期初に未定とした21年3月期の通期業績見通しについて、コロナの感染拡大に伴う世界的な経済減速で業績の見通しが困難な状況が続いているとし、再び開示を見送った。
空港コンセッションも大幅減益
国内で5000室を超えるホテルや旅館を運営する不動産事業は前年同期比で73%減益だった。運営施設が一時全館休館となったことが響いた。
コンセッション事業も関西国際空港など地域3空港における旅客数や発着回数の著しい減少などで56%減益となった。
航空機のリース・管理などを行う輸送機器事業は31%減益。航空機のオペレーティング・リース収益とサービス収入が減少した。
金融・各種手数料ビジネスや自動車、電子計測器・IT関連機器などのリースを行う法人営業・メンテナンスリース事業は34%減益。
一方、保険事業は36%増益。生命保険料収入および運用益の増加が寄与した。銀行・クレジット事業と環境エネルギー事業も増益だった。
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