アリババの目標株価引き上げ相次ぐ 4～6月期好業績で
アリババ・グループが20日発表した4～6月期決算が大幅な増収増益となり、一部のアナリストが米預託証券（ADR）の目標株価を引き上げた。
中国電子商取引（EC）大手、アリババ・グループ・ホールディング<BABA>が20日発表した2020年4～6月期決算が大幅な増収増益となり、一部のアナリストが同社の米預託証券（ADR）の目標株価を引き上げた。
新型コロナウイルスの感染拡大がもたらした巣ごもり需要の継続により、オンライン消費の急成長が続いた。4～6月期の売上高は前年同期比34％増の1537億5100万元。伸び率は前年同期の42％増から鈍ったものの、市場予想の約1480億元を上回った。
純利益は2.2倍の475億9100万元。市場予想の約236億元を大きく上回った。特別項目を除く１株利益は2.10ドルで、市場予想の1.99ドルを幾分上回った。
20日の米株市場でアリババのADRは前日比1.01％安の257.97ドルで取引を終えた。好決算の発表を受け、短期的な利益確定の売りが出たもよう。この3カ月間の上昇率は18％に達していた。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリストはアリババについて、米アマゾン・ドット・コムと同様にコロナ禍後の構造的な勝者になりそうだの見方を示し、アリババ目標株価を235ドルから300ドルに引き上げた。投資判断は「アウトパフォーム」としている。
ループ・キャピタル・マーケッツは、アリババをはじめとする中国のEC企業のV字回復に投資家の目が向く一方、アリババの積極的な設備投資をマージンの抑制要因とみる向きもあると指摘。その上で目標株価を250ドルから280ドルに引き上げた。投資判断を「買い」としている。
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