豪ドル・円底堅い 豪消費者信頼感指数は4年ぶり低水準
・72円付近に支持線
・豪信頼感指数、消費者・企業ともに低下
9日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが対円で軟調。ただ、主要な節目を割り込む場面では買いが入り、底堅い動きをみせている。
豪ドルの対円相場は、この1週間チャート上の支持線となっている72円の節目を日本時間の夜間に何度か試す場面があったが、その都度反発した。
もっとも午前8時半に発表となった10月の消費者信頼感指数が4年ぶりの低い水準になると、72円の節目を割り込み、71.92円付近まで下落。しかし、この水準で買い支えられ、早々に72円台を回復した。その後は米中貿易協議の結果待ちの空気が強まるなか、72円台前半で小動きとなっている。
豪ドルの対米ドル相場も朝方の統計発表後に売られる展開。0.6720米ドル付近まで下げ、4営業日ぶりの安値を付けた。その後、下値を切り上げたが、引き続き0.67米ドル台前半にとどまっている。
消費者信頼感指数
ウエストパック銀行とメルボルン研究所がこの日発表した10月の豪消費者信頼感指数は92.8と2015年7月以来の低い水準だった。
前月からは5.5%低下。9月は1.7%の低下となった。前年同月比では8.6%低下している。
また、前日8日にナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が発表した9月の企業信頼感指数は前月から1ポイント低下してゼロとなった。
一方、企業景況感指数はプラス2となり、前月から1ポイント上昇。しかし、いずれの指数も長期平均のプラス6を大きく下回っている。
追加利下げ見通し
オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は6月から政策金利のオフィシャルキャッシュレートを段階的に引き下げているが、信頼感指数は消費者・企業ともに低下した。
現在のオフィシャルキャッシュレートは過去最低の0.75%。大手行は年内にあと1回、0.25%の利下げを予想している。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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