テスラ株、500ドル超え 金融機関が目標株価を612ドルに上げ
・株価、3カ月間で倍増
・時価総額、GMとフォードの合計上回る
13日の米株式市場で電気自動車(EV)のテスラ<TSLA>が急伸。初の500ドルの大台超えとなった。株価は3カ月間で倍増した。金融機関による目標株価の612ドルへの引き上げが支援になった。
テスラの終値は前週末比46.71ドル(9.77%)高の524.86ドル。その後の時間外取引でさらに上値を伸ばし、通常取引終値を6.76ドル(1.29%)上回る531.62ドルで終了した。
オッペンハイマーのアナリスト、コリン・ラッシュ氏は13日、テスラの目標株価を従来の385ドルから612ドルに60%近く引き上げた。これは金融機関の予想としては最高の水準。
投資判断は「買い」を継続した。
テスラはフリーキャッシュフローの持続的な黒字を支えるのに十分な「臨界尺度」に到達したと確信している、とラッシュ氏は明らかにした。
19年販売目標到達
今回の上昇は、2019年10月23日に発表した19年7~9月期決算が予想に反して3四半期ぶりに黒字になったことに端を発する。同期決算の発表前の10月23日の終値は254.68ドルだった。
さらに今月3日、19年の年間販売台数が目標に到達したと発表したことも株価の上昇に拍車をかけた。同社は10~12月期に全車種合計で約11万2000台を顧客に引き渡したと発表。この結果、19年の年間販売台数は約36万7500台となり、36万~40万台の目標レンジの下限に到達した。
これに加え、上海で完成した新工場で製造された主力小型車「モデル3」が今月に入り納車されたことも買い材料になった。テスラは19年に同モデルの欧州と中国への出荷を始めたが、物流網の構築に時間を要し、引き渡しが遅れていた。
時価総額
13日終値に基づくテスラの時価総額は940億ドル超となった。
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)<GM>は約500億ドル、フォード<F>は360億ドル超で、テスラ1社でこれら2社の時価総額の合計を上回る。
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