テスラ株、550ドルまで上昇も 成長資金最大50億ドル確保で─調査
テスラが成長資金の確保を目的に株式を最大50億ドル売り出す計画を発表したことを受け、バンク・オブ・アメリカが同社の目標株価を550ドルに引き上げた。
米電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TSLA>が成長資金の確保を目的に株式を最大50億ドル売り出す計画を発表したことを受け、バンク・オブ・アメリカが同社の目標株価を550ドルに引き上げた。
テスラは1日、米証券取引委員会(SEC)に新株発行を申請したと明らかにした。調達資金はバランスシートの強化と今後の事業投資に充てるという。
バンク・オブ・アメリカは2日付のリサーチノートで、テスラ株が550ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。従来の目標株価は350ドル。
バンク・オブ・アメリカは「最近の株価上昇を活用して、低コストの株式売り出しを通じて資金を調達するのだろう。EV自動車の主要メーカーとしての地位をさらに強化するべく、積極的な能力増強計画を世界中で加速させるためのものだ」と説明した。
目標株価の算定にあたり、2021/22年予想EV/EBITDA倍率を87倍としている。投資判断は「中立」を継続した。
ウェドブッシュも株価売り出しを楽観的みており、「マスク氏にとって適切なタイミングでの賢明な行動だろう。ピュアプレーで勝負するテスラを通じて変革するEVトレンドに乗じたいとの投資家の強い思いを受けて、株価は放物線を描いて上昇してきた」との見方示した。
ウェドブッシュは基本シナリオにおける目標株価を380ドル、強気シナリオでは700ドルとした。投資判断は「中立」を維持した。
テスラの株価は株式分割を考慮した基準で昨年末比約6倍に達していた。
米株市場でテスラ株は続落。1日は新株発行の発表を受けて前日比4.7%安で終了。2日は最大の外部株主による売却が明らかになったことで5.8%安の447.37ドルで取引を終えた。
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