千代建が反発、今期営業黒字見通し58%引き上げ
・LNGプロジェクトの契約条件改定が寄与
・売上高予想は従来と変わらず
1日の東京株式市場で2部上場の千代田化工建設<6366>が反発した。正午に2020年3月期の連結営業利益予想の引き上げを発表したことが買い材料になったもよう。
終値は前日比9円(3.2%)高の290円。後場で一時、6.76%高の300円まで買われ、9月18日以来約1カ月半ぶりの高値を付けた。
出来高も膨らみ、東証2部銘柄で2位となった。
千代建が発表したリリースによると、20年3月期の連結営業損益は190億円の黒字になる見通し。従来の120億円の黒字予想から58.3%の上方修正となる。前期は1997億円の赤字だった。
売上高は従来予想の3900億円を据え置いた。前期比では14.1%増となる。
米ルイジアナ州で遂行中の液化天然ガス(LNG)プロジェクト「キャメロン」やインドネシアでの「タングー」などの案件でEPC(設計・調達・工事)契約の条件改定に顧客と合意したことで採算改善が見込まれるという。
一方、経常損益と最終損益予想は据え置いた。外貨建て営業債権を巡り為替差損などの計上を見込んでいるためという。
千代建は7~9月期業績見通しは開示していない。同社は5日に7~9月期業績を発表する。
4~6月期の連結決算は営業損益が90億7600万円の黒字。売上高は前年同期比7.6%減の864億7100万円だった。
千代建は19年3月期の有価証券報告書の連結貸借対照表において債務超過の状態であることが確認されたことで、8月1日付で東証第1部から第2部に指定替えとなった。
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