アンジェスが年初来高値 新型コロナのワクチン開発に期待
・値上がり率23%、東証4位
・時価総額、メルカリとフリーに次ぐマザーズ3位
創薬ベンチャー、アンジェス<4563>が30日の株式市場で続伸。開発中の新型コロナウイルス感染症向けワクチンへの期待が高まるなか、年初来高値を更新した。この日も出来高が膨らみ、東証全体を対象とするランキングで5位となった。
大阪大学と共同で進めているワクチン開発に対し、多数の企業がこれまでに参画を表明。取引終了後には人工知能(AI)を活用したコンサルティングを手掛けるフューチャーの参画が明らかになった。
アンジェスの終値は前日比280円(23.16%)高の1489円。9営業日の続伸となった。値上がり率は東証全体のランキングで4位、マザーズ市場でトップ。
一時、23.57%高の1494円まで買われ、年初来高値を更新した。
また、出来高は7200万株超まで膨らんだ。28日も出来高は東証全体で5位につけていた。
取引終了時のアンジェスの時価総額は1670億円超。これはマザーズではメルカリとフリーに次ぐ3位の規模に相当する。
米バイオ医薬メーカー、ギリアド・サイエンシズ<GILD>の新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「レムデシビル」が臨床試験で好結果を出したことなどで米株相場が大幅高となり、日経平均株価も3月6日以来となる2万円台を回復。リスク選好の動きが強まるなか、ワクチン開発で注目を集めるアンジェスが買いを集める格好となった。
フューチャーが参画
アンジェスは午後3時にフューチャーがワクチン開発に参画すると発表した。
フューチャーは、阪大および阪大発ベンチャーのファンペップと、抗体誘導ペプチドを効率的に開発するAIについて共同で研究し、機械学習や深層学習の技術を活用した抗原探索システムの開発に取り組んでいる。
ワクチン開発はアンジェスと阪大(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が保有するプラスミドDNA製品の開発実績に基づいて行われている。アンジェスは阪大発の企業。
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