スルガ銀行が一時5%安、シェアハウス物納で借金帳消し検討との報道で
・土地・建物の物納が条件
・追加財務負担は限定的か
21日前場の東京株式市場でスルガ銀行<8358>が続落している。同行による不正な融資で過大な借り入れをしたシェアハウスのオーナーが物件を手放せば借金の返済を免除されることで調整が進むと伝わったことが材料になっている。
午前11時16分現在、前日比21円(3.63%)安の558円で推移している。一時5.53%安の547円まで下落した。
スルガ銀は創業家との資本関係の解消に続き、不正融資問題を解決して不祥事対応に早期に区切りを付けたい意向という。
「かぼちゃの馬車」の名称で販売されたシェアハウスのオーナー向けの同行の融資残高は2019年9月末時点で1992億円。オーナーは1200人超にのぼる。
スルガ銀は30日までオーナーからの元本減免の申し込みを受け付ける一方、土地と建物を手放すことを条件に借金帳消しを求める一部オーナーに応じることも視野に入れ始めたという。
譲渡された土地と建物は第三者に売却する意向。
一方、シェアハウスのオーナーの弁護団が銀行側との主張にはまだ隔たりがあると説明していることも伝わっている。
スルガ銀には損失が発生するが、19年3月期に多額の貸倒引当金を計上しているため、借金帳消しによる追加的な財務負担は限定的となる見通し。
創業家との資本関係解消
スルガ銀創業家は先月、ファミリー企業経由で保有していた同行のすべての株式約13.52%を家電量販大手ノジマに譲渡した。
ノジマはすでにスルガ銀株約5%を持つ筆頭株主だったが、創業家の保有株の取得により、保有比率は18.52%に上昇した。
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