アンリツが一時年初来高値 5Gなどに政府が700億円支援と伝わる
・NECは一時12年ぶり高値
・ファーウェイなど中国メーカーへの対抗が狙い
29日の東京株式市場でアンリツ<6754>が一時、年初来高値を付けた。次世代通信規格5Gやその次の世代の技術開発を後押しするため、電機メーカーや通信会社などに政府が700億円規模の支援を実施する方針を固めたと伝わったことが買い材料だった。ただ、その後は幅広い銘柄が売られるなかで水準を切り下げた。
アンリツの終値は前営業日比2円(0.08%)高の2597円。
前場の終盤に2.35%高の2656円まで買われ、年初来高値を2営業日連続で更新した。ただ、後場では買いが続かずに前週末終値を挟んでのもみ合いとなった。
政府の700億円規模の支援方針はNHKが早朝に伝えた。この分野で日本企業の技術開発を後押しするため、昨年度の補正予算で設けた国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の1100億円の基金から、700億円規模の支援を実施する方針。
それによると、NEC<6701>や富士通<6702>、楽天グループ<4755>グループの楽天モバイルなどが支援先として選定されることが固まった。基幹ネットワークの開発や基地局の整備などが対象になるという。
5G関連のアンリツも報道を好感して買われた。
NECは小幅安で終えた。終値は40円(0.76%)安の5240円。
NECは前場で90円(1.7%)高の5370円まで上昇。株式併合を考慮したベースで2008年8月以来約12年ぶりとなる高値を付けた。その後、後場で下げに転じた。
政府支援は、5G基地局のシェアで先行するファーウェイ(華為技術)などの中国メーカーへの対抗が狙いという。
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