アップル株最高値、5G iPhone発売後に機種変更の「スーパーサイクル」との見方
・著名アナリスト、目標株価350ドルに引き上げ
・5G対応型iPhone需要、2億台超との見方
23日の米株式市場でアップル<AAPL>が過去最高値を更新。著名アナリストが2020年発売予定の「次世代通信規格(5G)」対応型iPhoneが機種アップグレードの「スーパーサイクル」をもたらすとの見方を示したことが買い材料になった。
終値は前日比4.56ドル(1.63%)高の284.00ドル。終値としての過去最高値で、年初来の上昇率は約80%となる。一時284.25ドルまで買われ、場中での過去最高値も更新した。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダニエル・アイブス氏は23日付のリサーチノートで、アップルの目標株価を325ドルから350ドルに引き上げた。金融機関の予想では最高水準となる。前週末20日終値279.44に対し25%の上値余地があることになる。
投資判断は「アウトパフォーム」を継続した。アイブス氏はアップル株に対する強気の見方で知られている。
アップルは来年9月に少なくとも5種類のiPhoneを投入とみられ、中でも目玉は複数種発売される見通しの5G対応型iPhoneになるとアイブス氏は指摘。
同氏は今年9月に発売された「iPhone 11」はスーパーサイクルの前触れに過ぎないとし、5G対応iPhoneが堰を切ったような機種アップグレードをもたらすだろうと予想した。
その上で、インストールド・ベース(普及実績)の9億台のうち、約3億5000台にアップグレードの機会が訪れるとみられることから、5G対応型iPhoneへの需要は少なく見積もって2億台になるとの見方を示した。
一方、好調なクリスマス商戦が目先の株価の上昇を支えるとアイブス氏は予想した。
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