サンバイオが一時10%高、モルガンMUFGが目標6100円で調査開始
・「オーバーウェート」の投資判断
・外傷性脳損傷で高い潜在性と評価
24日の株式市場でマザーズ上場の創薬会社サンバイオ<4592>が大幅に続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券が23日、サンバイオの調査を3段階で最上位の「オーバーウェート」、目標株価6100円で開始したことが材料になったもよう。
終値は前日比360円(9.36%)高の4205円。一時、10.01%高の4230円まで買われ、2週間ぶりの高値を付けた。
同証券はサンバイオが開発する再生細胞薬「SB623」について、プロブラムの1つである慢性期外傷性脳損傷(TBI)に関してアップサイドが大きいと判断した。
サンバイオ株価は9月27日に4620円まで上昇。直近の高値を付けている。米国食品医薬品局(FDA)がSB623を「再生医療先端治療(RMAT)」の対象品目に指定したことが上昇の背景にある。RMATの指定を受けた企業は、指定品目に関する優先審査と迅速承認の対象になる。
一方、同証券はTBIにおけるSB623の潜在性を考慮すれば、上昇の余地は大きいとの見方を示した。
再生細胞薬の製品化
同証券はTBIについて、国内の再生医療等製品に対する条件及び期限付承認制度を活用する形での2020年1月期(19年2月~20年1月)中の再生医療等製品としての製造販売の承認申請と20年夏頃の発売が見込まれること、またTBIの日米グローバル第2相試験の12カ月データが19年~20年前半頃に得られる見通しであることを指摘した。
一方、SB623の慢性期脳梗塞プロブラムでは、米国での臨床第2b相試験の詳細な解析結果の発表が20年中に期待できると同証券は予想した。サンバイオは1月、同試験で主要評価項目を達成できなかったとの解析速報を発表している。
こうしたことで、SB623への期待は今後さらに高まることが予想されると同証券は評価している。
その他の再生医療関連銘柄では、マザーズ上場のヘリオスが<4593>が11円(0.89%)安の1231円、1部上場の大日本住友製薬<4506>が8円(0.45%)高の1805円で取引を終えている。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。