エヌビディア株、680ドルまで上昇も アーム買収が変革もたらす─調査
14日の米株式市場でエヌビディアが大幅高となった。ソフトバンクGからアームを買収するとの発表を受け、アナリストらが目標株価を引き上げた。最高は680ドル。
14日の米株式市場で半導体大手エヌビディア<NVDA>が前週末比28.31ドル(5.82%)高の514.89ドルで引けた。半導体設計大手アームをソフトバンクグループ<9984>から買収するとの発表を受け、アナリストらが目標株価を引き上げた。最高は680ドル。
ジェフリーズのアナリストは、この案件は変革をもたらし得ると指摘。買収によりエヌビディアはデータセンターにおけるエコシステムの価値を高めることができるとし、さらにエッジコンピューティングとデータセンターの統合を進めることが可能になるとの見方を示す。
その上で、エヌビディアの目標株価を570ドルからアナリストとしては最も高い680ドルに引き上げた。投資判断は「買い」を維持した。
エヌビディアの目標株価についてはほかにもFBNセキュリティーズが550ドルから600ドルに、またパイパー・サンドラーが540ドルから575ドルにともに引き上げている。投資判断はそれぞれ「アウトパフォーム」と「オーバーウエート」を継続した。
サスケハナ・フィナンシャル・グループは、エヌビディアのGPU(画像処理半導体) 、およびデータセンターネットワーク事業をアームは補完するだろうと指摘。エヌビディアの事業範囲がCPUエコシステムにまで拡大し、データセンター市場での影響力が拡大すると予想する。
サスケハナはエヌビディアの目標株価を560ドル、投資判断を「ポジティブ」で維持した。
アームの顧客企業が買収に反対か
一方で今回の案件をより慎重に見る向きもある。ウェドブッシュ・セキュリティーズは、中国が買収に反対する可能性があるとし、米中間の緊張を考えればなおさらそうだと指摘する。
この案件は米国や欧州連合(EU)、中国などの規制当局の承認が必要となる。このため完了までに約1年半が見込まれている。
ウェドブッシュはエヌビディアの目標株価を525ドル、投資判断を「アウトパフォーム」で据え置いた。
また、ドイツ銀行によれば、アームのライセンシーの多くがエヌビディアによる買収に異を唱えるかもしれない。エヌビディアはアームの顧客の技術や戦略へのアクセスを遮断するためのファイアウォールを設けると明言する必要があるという。
アップル、クアルコム、ブロードコムなど多くの企業がアームの半導体技術を使用している。
ドイツ銀行はエヌビディアの目標株価を450ドル、投資判断を「ホールド」で据え置いた。
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