豪ドル下落、68円台後半 4月の豪雇用者数が過去最大の減少
・4月雇用者数は59万4300人減
・労働参加率、16年ぶり低水準
14日の外国為替市場でオーストラリアドルが米ドルなど主要通貨に対して下落した。4月のオーストラリアの雇用者数が過去最大の減少となり、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への打撃が懸念された。豪ドルは対円では5営業日ぶりの安値となる68円台後半まで売られた。
日本時間午前10時半にオーストラリア統計局が発表した4月の雇用者数は前月比59万4300人の減少。市場予想は57万人5000人の減少だった。
4月の失業率は6.2%に上昇した。3月は5.2%だった。2015年9月以来の高い水準になったが、雇用者数の急減にもかかわらず失業率が1%の上昇にとどまったのは、求職者数の減少によるもの。市場予想は8.3%だった。
4月の労働参加率は63.5%。ほぼ16年ぶりの低い水準となった。3月は66%だった。
豪ドルの対米ドル相場は雇用統計の発表を受け、0.64米ドル台半ばから前半まで下落し、5営業日ぶりの安値を付けた。その後も午後にかけてこの日の安値圏にとどまっている。
豪ドルの対円相場は69円台前半から68円台後半まで売られた。その後は安値付近でのもみ合いが続いている。
米中関係
米中関係の悪化も豪ドルの重しとなっている。米連邦捜査局(FBI)は13日、中国がサイバー攻撃やスパイ活動を通じて新型コロナウイルスの予防ワクチンなどの機密情報を得ようとしているとして米研究機関に警告を発した。
また、トランプ米大統領は同日、国家安全保障に深刻な脅威をもたらす恐れのある外国企業の通信機器の使用を禁じる大統領令の期限の1年延長を発表した。
豪中関係の緊迫化も同様に豪ドル売りにつながっている。中国は12日、オーストラリア産食肉輸入の一部停止を発表。豪企業による検査・検疫の要件への違反が相次いで見つかったと説明した。
ただ、この件については、オーストラリアが新型コロナの発生源の調査を呼び掛けたことを受けた措置との見方が多い。
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