豪ドルが軟化 6月失業率は22年ぶりの高水準
豪ドルが74円台後半で弱含みとなっている。6月の豪失業率は22年ぶりの高い水準だった。
16日午後の外国為替市場でオーストラリアドルの対円相場が74円台後半で弱含みとなっている。6月のオーストラリアの失業率が約22年ぶりの高水準になったことや、ビクトリア州で過去最多の新型コロナウイルスの新規感染者が確認されたことが豪ドルの売り材料になった。
豪ドルの対円相場は午前遅くにかけて74.70円付近まで軟化し、その後は安値圏でもみ合いを続けている。前日は75円台前半まで買われていた。
豪ドルの対米ドル相場は朝方まで0.70米ドルの節目付近で推移していたが、午前遅くにかけて0.6980米ドル付近まで軟化した。
オーストラリア統計局が日本時間午前10時半に発表した6月の雇用統計によると、失業率(季節調整済み)は7.4%となり、5月の7.1%から上昇した。市場予想も7.1%だった。
7.4%の失業率は1998年11月以来、約22年ぶりの高い水準となる。
6月の就業者数は、前月比21万800人増となった。市場は約11万人の増加を予想していた。
新規感染者が過去最多
雇用統計の発表後、モリソン首相はビクトリア州のロックダウン(都市封鎖)が7月の雇用統計に影響を及ぼすと予想していると語った。
首相は、ビクトリア州の感染拡大の程度は想定を超えているとした上で、状況は憂慮されるが、新規感染者数が頭打ちになり始めるとの希望を持っていると述べた。
ビクトリア州は16日、新型コロナウイルス新規感染者が317人となり、1日としては過去最多を記録したと明らかにしている。
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