安川電機の6~8月期、中国需要増加で業績回復へ
安川電機が9日に6~8月期決算を発表する。主力市場である中国の工作機械や産業用ロボットの需要増加が業績回復を支えたとみられる。
安川電機<6506>が9日に2020年6~8月期連結決算(国際会計基準)を発表する。主力市場である中国の工作機械や産業用ロボットの需要増加が業績回復を支えたとみられる。
日本工作機械工業会(日工会)がまとめた受注統計によると、工作機械受注額のうち中国向けは新型コロナウイルスの感染拡大で2月に前年同月比47.6%減となったが、同月で底入れし、3月以降は減少幅が縮小。6月に34.2%増と前年を上回り、7月は50.5%と増加幅を広げた。
また、日本ロボット工業会によると、会員企業の1~3月の中国向け輸出額は前年同期比40.6%増、4~6月は35.5%増となった。
安川電機が7月に公表した3~5月期決算短信で示した3~8月期の連結業績見通しは売上高が1808億円、営業利益が107億円、純利益は80億円。会計基準の変更で前年比較はないが、実質では減収減益の見通し。中間配当予想は12円とし、前期の26円から引き下げた。
一方、同社は21年2月期通期の業績見通しの開示を見送った。
3~5月期は売上高が前年同期比15%減の908億円、純利益が17%減の45億円だった。
株価の推移
安川電機は代表的な中国関連銘柄。株価はコロナの影響で3月に2295円まで下げた後、比較的早期に回復。5月下旬以降は節目の4000円を回復しては売られる展開が続いていた。
5日に4200円まで買われ、1月下旬以来の高値を付けている。年初来高値は1月14日に付けた4560円。
6日は前日比55円(1.33%)高の4195円で取引を終えた。
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