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豪ドル・円、6週間ぶり高値 政策調整必要ないと豪中銀が認識

21日の外為市場で豪ドルが75.40円付近まで買われ、6週間ぶりの高値を付けた。豪中銀が公表した7月理事会の議事要旨で、政策調整の必要はないとの認識が示され、追加利下げの可能性は低いとの見方が広がった。

Source: Bloomberg

21日の外国為替市場でオーストラリアドルが円や米ドルなど主要通貨に対して上昇している。対円では75.40円付近まで買われ、約6週間ぶりの高値を付けた。オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)が公表した7月7日の理事会の議事要旨で、現行の政策を調整する必要はないとの認識が示され、追加利下げの可能性は低いとの見方が広がった。

豪ドルの対円相場は日本時間20日深夜に75円の節目を突破。新型コロナワクチン開発の進展に関するニュースが相次ぎ、市場のリスク選好ムードが強まった。

21日のアジア市場でも豪ドルは強地合いを継続。同午前10時半に中銀が議事要旨を公表すると75.40円付近まで上値を伸ばし、その後も高値圏でのもみ合いが続いている。

豪ドルの対米ドル相場も、対円と同様の展開になっている。20日深夜に節目の0.70米ドルを突破。中銀が議事要旨を公表した後、0.7030米ドル付近まで買われた。

議事要旨では、中銀は現在の環境において政策パッケージを調整する必要はなく、またマイナス金利導入の可能性は依然として相当低いとの認識が示された。緩和的なアプローチは必要な限り継続するという。

中銀は今月の理事会で、市場の予想通りに政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.25%に据え置いた。

一方、議事要旨によると、参加者らは国内の状況の精査を継続することで合意し、また状況に応じた現行パッケージの調整について排除していない。

中銀の政策パッケージには0.25%のキャッシュレート、無制限の国債買い入れ、金融機関へのタームファンディングファシリティー、金融機関が準備銀行に持つ為替決済残高に対する10ベーシスポイント(bp)付利が含まれる。


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